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2007/10/09 (Tue) *四季恋歌* 02

4月。
始まりの月。
蒼い空にさくら色の花びらが舞い、優しい風が僕の頬を撫でる。
例年のこの時期なら桜は青々とした葉を付けているのだが、今年は冬らしい冬だったので、どの木も花をいっぱい蓄えていた。
風に揺られて花びらが舞うその姿は、まるで空気が桜色になったような錯覚にさせられる。
「…きれい。まるで海の絵みたいだ」
花びらのシャワーに包まれて、僕は画集の中の絵と今見ている風景を重ねた。
澄んだ蒼の中に一面の花びら。
あの吸い込まれそうな程のインパクトは、やはり海にしか描けないな。
本物より絵が良いって言ったら、そんなハズはないと笑われるだろうか。
「でも、僕はそれくらい、感動したんだ」

結城 海。
僕に春をくれた人。

今日は海の個展がある。
楽しみで楽しみで、中々眠りにつけなくて、小さな子供のようにずっと興奮していた。
画集のプリントじゃなくて、独特のにおいと厚みのある油絵の具が彩る海の絵を間近で見られるんだ。そう思ったら、興奮せずにはいられない。
開場までのカウントダウン。

60

40

20

10



僕はガラス貼りの大きな扉に手をかけた。






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